活動実績(論文等)

愛知県歯科医師会が提案する肝炎医療コーディネーター養成講習会の新たな役割

井上 貴子、加藤 正美、浅田 一史、矢澤 隆宏、静間 祐一郎、近藤 康史、宮野 貴彦、安江 一紀、伊藤 範明、青木 恒宏、三輪 和弘、後藤 陽一、中原 幹雄、落合 慶行、相武 幸樹、内堀 典保、是永 匡紹

 2018年より、愛知県歯科医師会は厚生労働省研究班と協働し、歯科医師主導で肝炎啓発事業を開始しました。本事業の中心は歯科医師会主催の講習会で、肝臓専門医に加えて歯科医師も講師を務め、肝炎対策の知識と対応策を普及しました。2020年のアンケート調査から、これらの講習会が歯科医師の行動変容に寄与していることを報告しています(肝臓、2021年)。
 愛知県では、2016年度から肝炎医療コーディネーター(肝Co)の養成を開始し、県内の肝疾患診療連携拠点病院が講習会を開催してきました。愛知県歯科医師会は2021年から研究班と共同で肝Co養成講習会を主催しています。この肝Co養成講習会では歯科医師をはじめとする医療関係者・行政職員が、標準予防策の重要性や肝疾患患者さんへの対応、地域での肝炎啓発活動について学びました。講習会後のアンケートでは、歯科医師が日常診療において肝炎患者さんへの対応の機会が多いことや、肝CoとしてB型肝炎ワクチン接種の推進を活動方針に挙げる結果が得られました。なお、本講習会を開催したことで、愛知県内の肝Co認定者において、職種別に歯科医師が最多となりました(図)。
 この活動は歯科領域での肝炎啓発の新たな可能性を示しています。すなわち、適切な感染対策を実践する歯科医師が肝炎患者さんへの差別や偏見を解消する役割を担い、肝Coの新たな役割としてHBワクチン接種の情報普及を提案します。今後も愛知県歯科医師会は肝Co養成講習会を継続し、全国的な水平展開を視野に入れ、他県の歯科医師会とも連携を図る予定です。 愛知県の種類別肝Co養成者数と養成講習会の開催状況(~2121年9月)図

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